2022/06/20
ご入居者の中にはご自身の戦争体験について
語ってくださる方が少なくありません。
先日も、幼い頃に口ずさんだ愛唱歌が話題になったとき
ある方が「僕の場合は、軍歌」と教えてくださいました。
「あの頃は、国じゅう軍歌一色だったからね」
「テンポもよくすっと頭に入るメロディでしょ」
「今でも歩いていると自然に軍歌が出てきちゃう」と。
戦争を知らない私どもにとっては
戦争が日常だったとは、想像するだけでも身がすくみますが
皆さまがそうした時代を生き抜いてこられたことに改めて思いを馳せます。
そして、今。文明の発達した時代において信じがたいことに
ロシアによるウクライナ軍事侵攻が勃発、長期化しています。
あるご入居者の方は、30年以上前にお仕事で
キエフへ出張された時のことを教えてくださいました。
当時の首都モスクワは、物不足が深刻な状態で
お食事もホテルに予約しておいてやっと召し上がれるようなありさま。
クレムリン前の百貨店のショーケースも大部分は空っぽだったそうです。
一方、キエフで訪れた製糖工場の保養所では
野菜、肉、ウォッカ等をはじめ豪華な料理が次々ふるまわれびっくりされた、と。
背景に様々な経緯や要因があるということが窺えるお話でした。
同じ「地球号」の一員として、皆さまがそうであるように
一日も早く平和な世が戻ることを願ってやみません。