2023/08/25
処暑を過ぎて尚も厳しい暑さが続きますが
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
この暑さの中、ある90歳の男性ご入居者は
雪駄を履いて涼しげに颯爽と歩かれています。
夏ならではの光景です。
雪駄(草履)を履くことで得られる効果は涼感のみならず
健康上も利益があるのをご存じですか。
まず、身体のバランスを保つための
「土踏まず」の形成や足底筋が鍛えられることです。
これは雪駄(草履)を履いて歩く時に
足指が鼻緒を掴むため活発に使われるからです。
また、このように足裏を刺激することで
身体全体の神経や脳も鍛えられるといいます。
ご入居者の皆さまの日頃の健康意識の高さは
前回の拙稿においても触れたとおりですが
こちらも健康長寿の秘訣の一例と言えましょう。
先日開催の「アフタヌーンカフェ」において
東京府立第四中学・旧制高校出身のご入居者が
「若い頃は学帽・マント・高下駄で闊歩したものだよ」
と、元気に話されていたことも思い出されます。
この暑さは、今しばらく続きそうですが
雪駄を履かれた90歳ご入居者の玄関先には風鈴があり
涼しげな音が訪問者を出迎えてくれています。
皆さまもお元気に爽やかな秋をお迎えになりますよう
お祈りしております。